井上賢一様
ご参観いただきありがとうございます。
ご質問いただいた内容について以下の通り回答いたします。
1人目の生徒の変容と評価
【最初の考え】 「霞城公園にゴミ箱はあったほうがいい?」→あったほうがいい
・公園を使うときに、ゴミ箱があったほうが便利だから。
【途中の変化】
① 「もしあなたが、公園を管理する立場だったら、霞城公園にゴミ箱を設置する?」→ 設置しない
・設置したら、家で出たゴミなどルールをやぶってゴミを捨てられるから。
② 「ゴミ箱があったほうがいいか悩んでいる主人公に対して、どんな言葉をかける?」
→みんながルールを守ってゴミを捨ててくれたら、ゴミ箱があるほうがいいか無いほうがいいか、わかるんじゃない?
【振り返り】
・みんながルールを守ったら、楽に生活できるんじゃないかと思った。
【教師による評価】
・ゴミ箱の設置について考えることを通して、「ルール」の大切さに気付くことができました。また、そのルールをお互いが守るように意識し、他人に迷惑をかけないように気を付けて生活していくことで、よりよい社会をつくっていくことができるということに気づくことができました。
2人目の生徒の変容と評価
【最初の考え】 「霞城公園にゴミ箱はあったほうがいい?」→あったほうがいい
・ゴミを出さないほうが良いけれど、なかったら環境に悪い。ポイ捨て防止や、本当に捨てたい時など、様々な場面で必要になってくるから。
【途中の変化】 「もしあなたが、公園を管理する立場だったら、霞城公園にゴミ箱を設置する?」
→設置しない
・ゴミを出すことをやめてもらいたいし、ゴミ箱を設置することでゴミを捨ててもいい雰囲気を出したくない。きれいな場所だと感じてほしい。
【振り返り】
・この話は賛否両論あると思うし、どちらの答えにしても、どちらも問題点が互いの利点になっていたりして、とても難しい問題だと思いました。ごみ箱を設置している人の意見(最後の張り紙の写真)を見て、利用する人、設置した人との信頼で成り立っているんだなと感じました。一人ひとりの意識が大事だと思いました。
【教師による評価】
・授業を通して自身の考えがゆさぶられ、意見の変容が見られました。ごみ問題は簡単に解決できる問題ではないことに気づくことができたと同時に、ゴミ箱の問題に対して様々な立場や側面からとらえられるようになり、よりよい社会にしていくために、お互いが気を付けていかなければならないことに気づくことができました。
以上となります。
このたびはご質問、ご助言をいただきましてありがとうございました。
これからの授業づくりに生かして参りたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
公開授業<第1学年>
主題名 よりよい社会のために
教材名「あったほうがいい?」(あすを生きる1 日本文教出版)
授業者 山形市立第三中学校 教諭 村山 一樹
<動 画>
<指導案>
<授業動画に係る指導及び助言 山形大学地域教育文化学部 教授 吉田 誠>
※上記<>をクリックすると当該内容について別ウインドウでご覧いただけます。
※指導案等については、参加者自身の研修の目的で利用することは可能ですが、 他者への情報提供についてはご遠慮ください。
【質疑について】
本提案に関する質疑は、チャット機能を活用し、質問を11月14日から18日まで受け付けます。
質問する際は、下のフォームに[名前・件名・質問]を入力して、送信してください。その後、送信したページ内に授業者からの回答がありますので、ご確認ください。
公開授業<第1学年>質疑
日付: 2022年11月21日
投稿者: 村山一樹
件名: Re:生徒の変容について
日付: 2022年11月11日
投稿者: 西村 睦人
件名: 授業前対話について
生徒が意欲的に取り組む、大会主題にそった素晴らしい授業をありがとうございました。さて、本県では授業前対話という形はあまり聞いたことがありません。山形では、よくやられるのでしょうか。それとも貴校ならではでしょうか。その効果等もお聞かせください。
日付: 2022年11月21日
投稿者: 村山一樹
件名: Re:授業前対話について
西村 睦人様
ご参観いただきありがとうございます。
ご質問いただいた内容について以下の通り回答いたします。
授業前対話は本校独自のものとなります。対話するテーマについては、各学年で作成している授業前対話集を参考に、授業者が本時の内容に合わせて柔軟にアレンジして、生徒に提示しています。授業のウォーミングアップとして自分の考えを話しやすい雰囲気を作るのに効果的であると考えています。また、本時で考えさせたい価値に近づくテーマであるため、本時の教材への導入をスムーズに進める効果もあると期待できます。詳しくは第1分科会の「山形県」から、本校の研究を参考にしていただけると幸いです。
以上となります。
このたびはご質問、ご助言をいただきましてありがとうございました。
これからの授業づくりに生かして参りたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。